コールドストーン・クリーマリー

本日、日本第一号店が六本木にオープンということであったので行ってきた。コールドストーンといえばグアムの思い出。朦朧とした頭でここのアイスのポジを眺めマッチ売りの少女状態。うわぁ、美味しそうなアイスクリーム。アイスの幻影の前で私を天に召してくれる者はおらず、あるのはmacのデスクトップに展開されるクオークのデータばかり。あの頃は辛かった…。しかしここのアイス、とってもフォトジェニックなの。ステキね!絶対食べてみたいわ!と思ったのでミーハーっぽさは重々自覚していたが、オープン初日の混雑にも負けずに行ってきたのである。
だいぶ並んでたけどね、所詮アイス、待っても20分くらいだろうと思った私が間違ってました。店内に足を踏み入れるまでに50分。手に入れるまでに60分である。しかも並んでる間自分の位置が店の入り口に近づくにつれ、へんな歌が聞こえてくる。中に入ってビックリだよ。店員達が全員で手を叩きながら歌ってた。歌うな。働け。そう思っていたのは私だけではあるまい。そもそも私はこの「学祭の内輪うけ」みたいな、「やってる本人達が一番楽しい!」みたいな客観性のなさが苦手である。自分たちが楽しいのを私に見せるな。私は寒いんだ。そこに加えてアイスを食べてさらに体を冷やすことに果敢にも挑戦しようという、ある種求道者のような趣すらあるとは思いませんか?
そんなこんなで渡されたアイスクリームは頼んだ物と違っていた。ストロベリーアイスに苺とグラハムパイ、ホイップクリームにキャラメルソースを冷たい石の上で混ぜ込んだ物を注文したはずだが、何故かそれにはバナナが入っていた。普段の私ならそれでも相手の間違いを指摘せずに、まあこれも人生、と甘んじて受け入れるのだが、60分待ちその間に歌まで聞かされて違うもんにお金払うのは、なんだか悲しい。「これ違うんですけど…」と申告した。当然作り直してくれたけれど、間違って作られたそのアイスは処分される運命。私が我慢しなかったために食べられるものがゴミにされてしまった悲しさ。切ない。
食べたアイスは、美味しかったです。こんな並んでまで食べるもんじゃないけど。ワッフルコーンも店内で焼いてるので普通のアイスクリーム屋とは一線を画しています。そこが良いですね。石の上でアイスを混ぜる所作はまだまだ修行が足らん感じではあるけれど、美味しいには美味しいです。空き始めたら行ってみてください。ちなみに、見た目はいまいちでした。グアムのあの見目麗しいアイスはなんだったのだろうか。撮影用に美しく作ったのか、それともグアムではデフォルトが美しいのか。謎。