人類vs感染症

岡田晴恵著 \819 岩波ジュニア新書 ISBN:4005004911
飛行機の中で読んだ本。何で寄りにもよってこんな内容?と思わないでもないが相当面白かった。天然痘やペストが流行した当時にヨーロッパの様子から、細菌の発見、天然痘撲滅の様子まで描かれていた。戦争で死ぬ場合、戦死よりも病死の方が圧倒的に多かったってご存知?住んだこともない異国の地ではその人にとって全く経験のない病原菌が多々いるため免疫がなく、つまりそういう菌やウイルスに触れればほぼ感染・発病し、重症化しやすいというわけだ。空港で権益の人々が頑張ってるのも、そういったその国にない菌が入ってくるのを防ごうとしているためだと思うと、今までとは彼等を見る目が変わるものだ。
天然痘撲滅のくだりは、かっこよかったなぁ。医師たちが世界中を駆け回って天然痘撲滅に情熱をかけてたんだよ。あんまりカッコいいんで今度のセンター試験受けて私も医学部に入り、医者にでもなろうかと思った。思っただけだけど。兎に角今の私に出来ることは、グアムからヘンな病気を日本に持ち帰らないことだけだな、と思って身を引き締めましたよ。