Boxwood Cafe

あ〜もう面倒くさい。ほんと書くの面倒くさい。だから簡単に済ましてしまおう。そうだ、今回の宿はマイミクになってる方に教えていただいた宿だったのだけれど、非常によかったです。便利ね〜、場所が。私の(その当時)大好きなコヴェント・ガーデンには地下鉄で一駅、歩いてもいける距離だし、大英博物館は至近距離。滞在日数が少ないことから今回は観光する気がまったくなかったのだけれど、日曜日はどのお店も開店がお昼からで、午前中はすることがないから大英博物館で時間つぶし。やはり行くと楽しいね、ここは。あっという間に時間がたってしまった。しかしやっぱり改めて書いてみるとそんなに便利じゃないじゃん、ロンドン。日曜日は店が12時から18時まで開店とか言って。すごい! 日曜日なのにお店が営業してるんだ! と大興奮してたのがばかみたいだ。*1
有名シェフ、ゴードン・ラムゼイのレストランのうち、カジュアルで一人で食事しても大丈夫そうなBoxwood Cafeに行ってきたのであった。食べてる最中は詳細レポートするつもりで細かく味わって、だから今も気力さえあれば細かくかけるのだけれど、でも気力がないので全然やる気がない。というかね〜、おいしくなかったの。全然。それもいまのやる気のなさに影響を与えてる気がするよ。ゴードン・ラムゼイの「Gordon Ramsay」で食事したわけじゃないからひょっとしたらそっちもおいしくないのかもしれないけれどさ、ここの店は多分店のおしゃれっぽさと彼の名だけで持ってる気がするね。一皿目にスープを選んだんだけれど、最初に器には具しか入ってなくって、ストウブの鍋を席まで持ってきて器にスープを注ぐんだけどさ、これがおいしけりゃそのパフォーマンスも「まあ!すてき」ってことになるんだろうけれどちっとも美味しくないから「なにさ、格好ばっかり気にしちゃってさ、ストウブなんか使ってる場合じゃないわよ」と余計癇に障るだけであった。
二皿目とデザートに関しては私も悪かったというか、イギリス的な料理を選んでしまったのが選択ミスと言えなくもないのだけれど、でもやはり腕と舌に自信がある料理人であれば美味しくない料理をメニューに載せるはずないわけで、この美味しくない料理を載せてしまえてる時点で多分他の皿を選んだとしても美味しくないであろう事は想像がつくので、やっぱり私は悪くないんじゃん。ローストビーフだったのですけどね、ヨークシャー・プディングは今まで美味しかったことが一度もないのだけれどこの店でもそれは同じことで、肝心の肉はと言うと硬くて硬くてナイフで切るのにも難儀し、顎の悪い私は顎関節をバキバキならしながら完食。こんなに食事をするのに苦労するのも稀だろう。デザートはベイクウェル・タルト。ジャムがね、苦かったの。マーマレードのほろ苦い感じは私の非常に好むところの物であるのだけれど、ほろ苦いじゃなくてシンプルに苦いだけだった。タルトに乗っかったバニラアイスで苦さを中和したら美味しいのかも、と期待して口に入れたそれはアイスじゃなくてクロテッド・クリーム。ショック。濃厚すぎ。口の中でねっとりすんの。スコーンにつける分には大好きだけどさ、このタルトだったらクロテッド・クリームよりバニラアイスのほうが大分合うと思うのだが。
食事中にスパークリング・ウォーターをつけ、食後に紅茶(これだけは美味しかった)を頼んだらサービス料込みで32ポンド。7000円以上か。もう多分二度と行かないだろうなぁ。多少高くとも昨日マンダリン・オリエンタルでお茶をした方がよかったかもしれない。ちなみにこのお店、Knightsbridgeにあるので食後に腹ごなしをかねてハロッズの中を散歩したのですが、4年前とちがってハロッズラデュレがオープンしてんの。ちくしょう! 昼にあんなに食べなければラデュレでケーキやらマカロンやら食べられたのに! 今まさに目の前にラデュレの目にも麗しい菓子たちが並んでいると言うのに胃袋の限界によりそれを味わうことができないなんて。悲劇だ。傷心の私はその後ナショナル・ギャラリーに行き、やはり時間がないのでブロンツィーノ「愛と時のアレゴリー」とフェルメールだけ見たのだけれど、4年ぶりのブロンツィーノは相変わらずの存在感であった。イタリアでブロンツィーノはいくつも見てるけれど、この作品は別格だなぁ。初めて見たときは軽くショックで10分くらい動けなかったよ。今回はそこまでじゃなかったけど、やはり感激はした。入場料がただのおかげでこういう「ちょっとだけ見る」という観光の仕方ができるから、その点はロンドンは非常にすばらしいと思います。
多少疲れたのでナショナル・ギャラリーの脇の教会の地下にあるセルフサービスのカフェへ。別に紅茶が美味いわけではないが安いのはありがたいし、そして何より教会の地下好きには堪らん店だね。あえて行くようなカフェじゃないけど、ちょっと立ち寄ったら面白い。その後何軒か本屋に行き、すごい! 建物丸ごと全部本屋だ! と感激*2。フォイルズのカフェはちょっと感じがよかったなぁ。そんなこんなで2日目終了。今日もよく歩いたなぁ。9時間くらい歩いたのでは。あとはもう、明日帰国するのみ。

*1:マルタでは日曜日はどの店も殆ど休み。スーパーですら休み。本屋なんか勿論休み。

*2:マルタの書籍購入環境はあまりよろしくない。基本的に本はすべて輸入品なので本に書かれた定価よりも高いし、大きな本屋というのが存在しない。ここの本屋は品揃えがよい、と薦められて行った店は非常に小さかった。