2003年夏、ヨーロッパ周遊

私は去年、フィレンツェから日本に戻ったのは7月だったのだが、それでも十分あの欧州を襲った酷暑を経験することができた。クーラーないから逃げ場がないのに気温は連日38度。死ぬかと思った。しかしパリはもっとすごかったのだそうで、同居人だったkちゃんは7月から8月にかけて1ヶ月間パリに住むお姉さんと欧州を旅行した中で、一番最初のパリが最低だったといっていた。まず気温は40度を超えていた。お姉さんのアパルトマンは建物の最上階だったので下からの熱気が全て上がってきて、推定気温は50度を超えていたそうだ。さすが、パリだけで1万6千人も死んだだけのことはある。しかしそこから先がすごい。次にベルギーに行ったら街の人々はコートを着ていたのだとか。勿論彼女たちは半そでしかないので防寒なんてできない。まるで冬中半そでで過ごす小学生のようだ。ホテルの暖房も運の悪いことに故障中。想像するだけで死にたくなる。
ハンガリーでの話も面白かった。私はブダペストは高校時代からの憧れの街であり乍ら未踏の地なのであるが、ここの地下鉄がタチ悪かったのだとか。まず第一に切符自販機が全壊。切符が買えなかったのだとか。仕方ないので無賃乗車を試みると待ち構えて以下のように駅員登場、罰金を搾り取られたのだそうだ。よくよく周りを見ると同じような状況でつかまってる外国人が山のようにいたそうで。これ、罰金目当てで自販機を修理してないんだよね、きっと。なのに罰金の額が800円程度とせこい料金で、彼女はそれが余計に腹立たしかったという。残念だネェ、これでブダペスト嫌いになるなんて。ゲレルト行ってホモ湯でも見たら多少は面白みが増したのだろうか。
しかし私に言わせるとそんな目にあったって彼女は幸福である。欧州を1ヶ月も旅できる喜び!何事にも代えがたいよ。私もまた欧州に住みたいなぁ、イタリアじゃなくても良いから。