オーブンミトンに憤る

financier

さてさて今日もマドレーヌ研究である。最高のマドレーヌを作るためには当然ながら最高のそれの味を知らねばならぬと、武蔵小金井はオーブンミトンに赴いた。数年前に一度訪れただけであるが、私の記憶が確かならば割りに焼き菓子が豊富であったと思う。店に入ってみると中央のテーブルにはそこかしこに焼き菓子が並べてある。よしよし、これならば期待できるぞ、とニヤニヤ笑いながらマドレーヌを求めて視線を泳がすと…ない。マドレーヌがないのである。フィナンシェやらガレット・ブルトンヌ、果てはウィーン菓子もどきのクッキーまであるのにマドレーヌがないのである。なんということであろうか!洋菓子店でありながらマドレーヌを作っていないのである、この店は。私は何の用もないのにわざわざ武蔵小金井まで来たんだぞ、そこのところをいかがお考えか、と店員さんに詰め寄る妄想をしながらも微笑をたたえつつシフォンケーキ、フィナンシェ、あと何やら忘れたがもう一個買って店を出た。
マドレーヌを作っていないなんて…、ありえん。失意の底に沈みこんだ私であったがシフォンケーキ食べるとなんだか優しい味がしてちょっと幸せ。そうそう、ここのお菓子は幸せな味がするのよね〜、などと簡単に気分持ち直して本当に現金。しかしフィナンシェはさほどでもなかった。数年前、どこかの店のフィナンシェに感動したことがあったが、あれはどこの店のであったろうか。思い出せない。なんか眠くなってきて何書いてるんだか分からなくなってきた。ゆえにこれにて終了。