シエル・ドゥ・リヨン

ciel de lyon

国立でひとりカジュアルフレンチ。この店は今日で3回目だがこれまでの2回は入店が遅かったため、ランチメニュー3種のうち2種が終わっていて2回ともオープンサンドを食べた。私としてはカニのキッシュが食べたかったので本日再挑戦。しかし哀しいかな、今日はキッシュのみ終了であった。ご縁がないのかしら?ここでまたオープンサンドを選ぶ理由もないだろう、と残りの一品(こちらは日によって変わるっぽいが)である若鶏のローストを注文。出てくるまでにやたらと時間がかかったのだが食してみて合点がいった。かなり丁寧に若鶏に火を通してあるのだ。皮はぱりぱり、しかし中はジューシー。しかも口の中やけどするかと思うくらいアツアツの状態で運ばれてきた。お肉の下には原形を半ばとどめたマッシュポテトにちょっとサフランを散らしたものが敷き詰められていた。私は正直言って、お肉そのものよりそのソースとこのイモのバランスのよさに美味しさを感じた。ソースは粒マスタードがベースでちょっと酸味がきいてるので、ボリュームのある一品だけれど食が進む。パプリカの赤さも見た目をよくしていると思う。これで1000円は絶対安い。でもごめんなさい、ここに3回行くのならシュマンに1回行った方が幸せです。
食後はタルトタタン。確かここのは評判良かったよな〜、と漠然とした期待を抱いていたのだが思った以上のものがやってきた。温められたタルトタタンに大量のキャラメルソースをかけ、上にはバニラアイスクリームがどかんと載せられている。もう見ているだけで幸せになってしまうデザートだ。しかもタルトタタンはりんごとパイ生地を別に作って盛り付け時に一緒にするのでパイ生地のサクサク感が全く損なわれていない。あくまでほろ苦いキャラメルと甘いバニラアイスが口の中で絡み合い本当に幸せ。美味しい、というより幸せなタルトタタンなのだ。通常ならば食後はエスプレッソと決めているが今日はりんごとの組み合わせを考えて紅茶にしてお昼を終了した。本当ならグラスでワイン飲んじゃいたかったのだが午後の仕事に支障が出るので断念。酒が足らん。土曜日は夜シュマン、楽しみだなぁ。