2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

蕎麦屋酒

蕎麦屋で飲む酒が好きだ。こういう文化を楽しむ習慣がある辺り、私は精神的には立派なオヤジであるといえよう。しかし居心地良いものは良いのだ。学生時代に当時付き合ってた人と鴨南蛮を食べに行ったら、相席になったオジサンとその連れが唐突に我々の会話…

ダメ人間気分を満喫

平日の午前中だというのに今日も寝込んでいる。中学の頃はこんな午前の過ごし方が至福のひと時で是非、積極的にベッドですごしたいと思っていたものだが、いい大人がこんな時間にこんなネットなんかやってるとダメ人間のように思えてきて実に落ち込む。もう…

アイスクリームの科学

子どもの頃、冷凍庫から出したばかりのアイスにスプーンを差し込むと、一番最初にスプーンの先が触れた近辺のアイスが溶けるのを不粋に感じたものだった。テレビのCMのように何とか美しく一匙目をすくいとりたい、そう思った当時小学生の私は子どもながら考…

Finalmente ce l'ho fatta!!

デルタの万年筆、アニマルズシリーズの象を落としてもうすぐ2ヶ月。…よく耐えた!あれを落とした当初はあまりのショックで吐き気を催し、私はもうこのまま死ぬんじゃないかと思ったものだった。たかだか万年筆を落としただけでここまでショックを受けるなん…

旅行者の朝食

米原万里著 文春文庫 \467 ISBN:4167671026 タマキングにはまってしまったお蔭で「旅行」「エッセイ」と見るとついつい手が伸びてしまう。これもタイトルだけ見て勝手に旅行エッセイだと思い込み中身を1ページも見ずに購入してしまったが、実際は食にまつわ…

残酷な神が支配する 1〜2巻

萩尾望都 小学館文庫 各\581 ISBN:4091916112 (1巻) ISBN:4091916120 (2巻) 待望の文庫化である。連載が完結するまで読むのを禁じていたのだが、その次は文庫化するまで待とうと禁欲状態に自分を置いておいたのだ。他の作品は全部文庫で持ってるからね、紙…

ローマ人の物語13 ユリウス・カエサルルビコン以後(下)

塩野七生著 新潮文庫 \460 ISBN:4101181632 キケロ最高だ!「品位を欠く個人攻撃はキケロの得意としたところ」だって!!私のような凡人には決して真似できないね。ほら、だって中途半端なプライドが邪魔しちゃうからさ。クレメンティアとか言ってカエサルみ…

引き続き風邪

昨日よりも調子が悪い。とはいえ症状といえば喉の痛みと鼻水、若干の吐き気に熱という風邪の標準状態である。が、苦しいものは苦しい。寝ようとしても喉の痛みのためにうなされる。唾液を飲み込もうとして飲み込めず、ついでに胃の内容物もぶちまけそうにな…

ローマ人の物語12 ユリウス・カエサルルビコン以後(中)

塩野七生著 新潮文庫 \420 ISBN:4101181624 この(中)にも読んでいる過程でいろいろな感想を抱き、ここに記録しておきたいことは沢山あったのだが、この巻の最後のほうが衝撃的であったのでそれらが殆ど消えてしまった。カエサルが暗殺されたことは誰もが知る…

鰤門

銀座のお寿司屋さんである。恐ろしいことに全ておごりであった。こんないい目を見て大丈夫なのであろうか。ここで人生の幸運を全て使い果たしたなんてことになっていたらどうしよう。どうしようもないか。 頂いたのは週末限定のフルコース。前菜5品から始ま…

ローマ人の物語11 ユリウス・カエサルルビコン以後(上)

塩野七生著 新潮文庫 \500 ISBN:4101181616 この中の登場人物ではトレボニウスという将の名が気になる。トレボと初めの3文字を見るだけで tre beau に見えてしまい、まるで彼がナルシシズムの権化、自意識過剰のバカ男に思えてならないのだ。実際は全然そん…

ガリア

こんな頁を見つけた。 http://www.athens2004.com/Files/pdf/NOC_marching_order.pdf オリンピック開会式の入場行進の順番だ。国名がギリシャ語とともにフランス語、英語で併記されている。フランスが「ガリア」と呼ばれていたらしいということは前にも書い…

読書量において敗北を喫す

大学院生時代、研究室の先輩と会話していたときにその方が大変な読書家であることが判明し、それまで読書量において負けたことのない私は少なからず敗北感を味わったが、彼女との場合微妙に読んでいる対象がずれていたので(かぶってる部分の方が圧倒的に多…

またもや大勝利

いつも通り神保町で珈琲を飲んでしばし読書し、さて仕事に向かうか、と店を出たところ大変な掘り出し物を発見。なんと最新版の地球の歩き方チェコ・ポーランド・スロヴァキアをたったの850円で販売していたのだ。しかもこれ、本の状態から明らかに新本だ。古…

表現次第で如何様にもなるという事実

今日もケーキを食べた。グランクリュのチョコレートのムースとモンブランである。私が特に気に入っているのはモンブランのほうだ。甘さは控えめで上品な味わいで、搾り出されたマロンのクリームが見た目からしてもこちらのやる気を呼び起こす。渋皮がたっぷ…

ヨンス

家庭教師の教材として用いている英検準2級対策問題集である。比較級の項目にこんな例文があって衝撃を受けた。 「2人のうちヨンスのほうが賢い」 はい〜?なんで??英語なのになんでヨンス?韓国?美しき日々を意識してるの?じゃそのうち「室長はヨンスを…

荒業

予備校で見せてもらった数学の授業のノート。問題は行列であった。詳細は忘れてしまったが、Aという行列をn回演算させて云々、という感じであった。証明問題だったのだが、その授業の担当講師は「これは数学的帰納法を使えば簡単だから…」と言いながらその手…

イタリア展再訪

前回酔っ払ってしまったために買いそびれたアチェート・バルサミコを買いに再び新宿伊勢丹を訪れた。味見は済んでいたので目当ての品めがけてまっしぐら、2100円にて購入。ラベルにはSABAと書かれている。メーカー名か?兎に角この値段では信じられないくら…

ローザー洋菓子店

用事があって市ヶ谷まで出向いたのだが、1時間半も早くに到着してしまった。そういえば靖国通り沿いにローザー洋菓子店があったはずだ、気になってたけど食したことないから今日こそシュークリームに挑戦しよう!と市ヶ谷駅から九段下方面に向けてずんずんと…

52%調子のいい旅

宮田珠己著 \1300 旅行人 ISBN:4947702508 またしてもタマキングである。これは主に雑誌「旅行人」に連載されたエッセイを掲載したものである。雑誌連載が主なので一つ一つが大変短くまとまっている。なのでこちらの笑い方も全体的に小さくまとまっている。…

予期せぬ大勝利

昨日から従妹たちが泊まりにきていたために、こちらで用意したケーキと向こうが手土産に持ってきたのとで、昨日今日と我が家の冷蔵庫はケーキで溢れていた。当然昨日だけでは食べ切れなかったので今日も食した。一個はモンブランでもう一個はマロンクリーム…

テディベアのブランド志向

テディベアが嫌いである。何故ああも女子にもてはやされるのか理解できない。だって所詮は熊ではないか!熊といえば獰猛で、その加減はこの秋十二分に発揮されているように思う。人里に下りてきては大騒ぎだ。そんな動物なのに何故ぬいぐるみになるとちやほ…

ビーフ・ストロガノフ

随分前、土曜の午後によくある芸能人が海外に遊びに行って好き放題やる様を見せ付ける番組でペテルブルグが紹介されていたことがあった。どの芸能人が出ていたかは完全に失念したのだが、そこで紹介された店が未だに忘れられない。「ストロガノフ・ヤード」…

イタリア展に完敗

伊勢丹新宿店の恒例行事である秋のイタリア展に行ってきた。エレベータで6階まで上がって出ると目前はもう会場である。運がいいのか悪いのか、一番最初に目に入ったのがワイン売り場で、しかも目が合った最初の人が顔見知りのワイン売りのおばさんであった…

パニー

今日は週に1度のチェコ語の日である。といってもまだ今日で2回目、他の生徒ともさして親しくなっているわけではなく、当然ながらお互いの個人情報も名前以外には明かされていない。それはチェコ人先生にとっても同じである。生徒を名指しする際に、英語でミ…

ドラキュラ学入門

吉田八岑・遠藤紀勝共著 社会思想社・現代教養文庫 ISBN:4390114182 既に絶版のこの本を初めて書店で見つけたのは高校生の頃だった。いつか絶対に読もう、とおもっている間に手に入らない本になってしまい、折に触れて思い出しては遺憾に思っていたのだが、…

東南アジア四次元日記

宮田珠己著 \638 文春文庫PLUS ISBN:4167660210 恐ろしいことに電車の中で笑ってしまうことに躊躇いを感じなくなってしまった。昔は笑いそうになると懸命に堪えたものだけれど、もはや堪えようという気持ちすらない。あたかも私の周囲には人っ子一人存在しな…

恥の再確認

フーコー「言葉と物」の第一章、ベラスケスとフェルメールを読み違えるという致命的ミスについては昨日既に書いたところであるが、ラス・メニーナスを念頭に置いて該当箇所を改めて読んでみると、読めば読むほどベラスケスである。それ以外の何者でもない。…

ジュンク堂裏手にて苦汁の選択

簡単に言うとどこで昼食をとるか迷ったという話である。通常ならば硯屋でうどんを食する。マスヒロも大絶賛の硯屋である。なぜならまず第一にここは旨い。讃岐うどんが珍しくなくなった、というかうどんといえば讃岐という風潮の昨今だが硯屋は違う。讃岐を…

タマキング

すっかりはまってしまった。「旅の理不尽」「晴れた日は巨大仏を見に」と立て続けに読み、昨日から「東南アジア四次元日記」に手を出した。しかしフーコーゼミ第一回は今週の木曜日である。そして私は今日の今日までフーコーを2頁も読んでいない(序文の1頁…